家づくりに必要なお金の話
どのくらいお金がかかるかご存知ですか?
家を新築し、暮らせるようになるまでにはいったいどんな費用がかかるのでしょうか?
家造りにかかるお金で、最も大きいのは建物本体の工事費です。
他に、付帯工事費(別途工事費)、諸費用などがかかります。
本体工事のお金だけを用意すればよいわけではないので、必要な費用の内訳をしっかり把握して、予算オーバーを防ぎましょう!
家造りに必要な費用
家づくりのコストは、建築工事費と諸費用に分かれます。よく聞く「坪○○万円」などと表示されている価格は本体工事費のみを指しています。
坪単価にどこまでの工事費が含まれているか、確認しましょう!
なので、本体工事費だけでは家は建たず、付帯工事費・諸費用などが必要となります。
本体工事費
建てる家そのものにかかるお金です。家という器をつくるための工事にかかる費用です。
仮設工事に始まり、基礎、骨組(躯体)、内外装や設備というような工事があります。
- 仮設工事
- 基礎工事
- 木工事
- 屋根工事
- 左官工事
- 外装工事
- 内装工事
- 防水工事
- 建具工事
- 塗装工事
- 板金工事
- 住宅設備工事
- 電気工事
- 水道工事
- ガス工事 など
よく広告チラシなどで見る家の金額の目安となる「坪単価○○万円」という言葉があります。
この坪単価とは、一般的に本体工事費のみを指しているのですが、どの工事までを含めて言ってるのかは会社によってまちまちです。
中には、「窓の網戸は別料金です!」というような会社もありますので、坪単価にどこまでの工事費が含まれているのか確認しましょう!
付帯工事費(別途工事費)
家造りには、建物本体工事以外にも、いくつかの工事が発生します。
本体工事費以外に設計デザイン費、また新築する土地に建物がある場合にはその解体工事費がかかりますし、土地の地盤改良工事、エアコン工事や照明器具工事、インテリア関連(カーテン、家具や電化製品など)や、屋外水道引込工事、外構エクステリア工事などは「付帯工事」(または別途工事)と呼ばれます。
基本的にインテリアとエクステリア工事に関しては、必要な費用だと考えておきましょう。
設計デザイン費 | 解体工事費 |
地盤調査費/地盤改良費 | エアコン工事費 |
照明器具工事費 | 内装インテリア工事費 |
外構エクステリア工事費 | 屋外水道引込み工事費 |
解体工事
建替えの場合に必要になります。今まで住んでいた家を解体するための費用です。
また、家本体以外にも、庭の樹木や塀、カーポートや物置を移設・処分するための費用が
発生します。井戸や浄化槽がある場合は、それらの処分費用も必要です。
造成工事
敷地に高低差がある場合には、擁壁(盛り土の側面が崩れ落ちるのを防ぐために築く壁)をつくるための費用や、整地をするための費用が発生します。
地盤改良工事
地盤が軟弱な場合に必要な工事です。地盤調査を行った後、必要と判断される地盤改良工事(地盤補強工事)を行います。地盤の状態により、地表面にセメント系の材料を混ぜ合わせて固める地盤改良工事や、固い地盤に達するまで深く杭を打つ工事などを行います。
エアコン工事・照明器具工事・内装インテリア工事
電気設備工事関連では、エアコン工事などの費用がかかります。居室(リビング、ダイニング、寝室など)の照明器具も通常は建物本体の工事費用に含まず、付帯工事費扱いとなります。内装のインテリア関連では、新居用の家具やカーテン、カーテンレールなどの費用が必要になります。家具や電化製品は前の家で使っていたものを引き続き使うこともできますが、新居にふさわしいものを新調するケースが多いようです。カーテンは、窓の数や大きさが異なるので、新しく購入し直すことになります。
屋外水道引込工事
給排水管を建物に引き込む工事の費用です。
外構エクステリア工事
外構や庭をつくるための費用です。外構は門柱・門扉やフェンス、ガレージなどの工事費用。庭は造園工事費用がかかります。
諸費用
諸費用は、家造りに関連した申請料や手数料で構成されます。
家造りの際には、各種税金やローン関連費用、火災保険料などの支払いが発生します。これらを諸費用と呼び、住宅ローンではまかなえないため、現金で用意しておく必要があります。
登記費用 | 建築確認申請費用 (申請・中間検査・完了検査) |
測量費 | 印紙代 |
住宅ローン手数料 | 保険料(火災、地震) |
各種負担金(上下水道加入金など) |
その他費用
工事着工前や引っ越し時、近隣への挨拶に持参する手土産代や、電話引込工事費(NTTやケーブルテレビなど)などがあります。
他、地鎮祭や上棟式などを行う場合は、それらの費用も必要です。地鎮祭に掛かる費用は、神主への初穂料と供物代となります。
引っ越し費用 | 仮住まい費用 |
近隣あいさつ | 式祭典費用(地鎮祭など) |
思いのほか項目が多く、聞き慣れない言葉もあったのではないでしょうか?
諸経費がかかることはつい見逃しがちですが、これらで100万円から200万円程度はかかります。資金計画に際しては、きちんと諸費用を見込んだうえで工事費に配分できる金額を割り出していく必要があります。
本体工事費以外に付帯工事費・諸費用が必要になります。
坪単価だけで考えていると後で大変なことになるのでしっかりと計画をたてましょう。